1. はじめに
IoTデバイスを遠隔制御するためには、クラウドからの指示でデバイス側を制御する仕組みが必要となります。NEQTOには、NEQTO Dynamic APIを利用してデバイスへセキュアにメッセージを送る仕組みがあります。
このNEQTO Dynamic APIを利用し、デバイス側のスクリプトに、受信したメッセージによって制御する内容を記述しておけば、デバイス側の制御が可能です。これは、例えばデバイス側のライトのON / OFFのような制御です。
今回は、NEQTO Dynamic APIについて、紹介をします!
2. NEQTO Dynamic APIとは?
NEQTO Dynamic APIは、NEQTO APIのNEQTO Dynamic APIを利用してデバイスへセキュアにメッセージを送る仕組みです。
ここでNodeとTemplateの関係について、説明します。
下図はNEQTO ConsoleのNode, Templateの構成です。NEQTO Dynamic APIはNodeかTemplateでご利用頂けます。NodeでNEQTO Dynamic APIを使用した場合、個々のNode毎にメッセージを送信します。つまり、Node毎に遠隔制御が可能です。
一方、TemplateでNEQTO Dynamic APIを使用した場合、Templateに紐づけられた複数のNodeに対し、一括でメッセージを送信します。そのため、一括で複数のNodeの遠隔制御が可能となります。
NEQTO Dynamic APIは有料のため、価格については料金体系を参照してください。
NodeおよびTemplateのNEQTO Dynamic APIと具体的なIoTデバイスの制御手順については以下のURL内に示しておりますので、こちらをご確認ください。
NodeのNEQTO Dynamic API
https://asia-pacific-1.neqto.com/docs#operation/groups_nodes_command_messageTemplateのNEQTO Dynamic API
https://asia-pacific-1.neqto.com/docs#operation/groups_templates_command_messageNEQTO Dynamic APIは、NEQTO Console上のUIで利用可能です。
NEQTO Console上では「カスタムメッセージ」という表記となります。
NEQTO Console
Nodeで使用するカスタムメッセージ
Templateで使用するカスタムメッセージ
次の章では、実際にNEQTO Console上でカスタムメッセージを使用して、IoTデバイスを制御してみます。
3. カスタムメッセージを使用したデバイスの制御方法
STマイクロエレクトロニクス製STM32 Discovery Kit – B-L4S5I-10T01Aを使用します。カスタムメッセージを使用したデバイス制御として、STM32 Discovery Kit上のLED LD2を制御します。
JavaScriptでは、カスタムメッセージで「ledon」を受信した場合はLEDをOnにする制御、 「ledoff」を受信した場合はLEDをOffする制御を行います。
NEQTO Consoleからカスタムメッセージのプッシュ通知を受信した時にコールバック処理を実行するオブジェクトはnqMqtt.on()であり、pushイベントを使用します。
LED LD2はGPIO24で制御します。HはLED On、LはLED Offです。
まず、カスタムメッセージで「ledon」を送信します。
次に、カスタムメッセージで「ledoff」を送信します。
カスタムメッセージを使用してデバイスの制御ができたことを確認しました。とても簡単に実現できることをご理解頂けたと思います。
4. まとめ
今回は、NEQTO Dynamic APIをご紹介しました。
NEQTO Dynamic APIでデバイス側にメッセージを送ることで、デバイスの制御に使用したり、デバイス側に設定情報を渡したりするなど、ご利用の幅は広がります。ぜひ、NEQTO Dynamic APIをご利用頂き、IoTデバイスの制御にご活用ください。
リンク
今回使用したデバイスの購入先
STM32L4+ DISCOVERY KIT IOT NODE [B-L4S5I-IOT01A]: STマイクロエレクトロニクス